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中国は、古代より西域との交易が大変盛んでした。中国四大発明はもちろん、特に中国の特産品である絹は重要な交易品でした。シルクロードの由来は、まさしく「絹の道」なのです。唐代の高僧・玄奘三蔵もシルクロードを通り、天竺(今のインド)まで経典を取りに行ったことは有名な話です。また、マルコポーロはシルクロードを旅行して、その体験を「東方見聞録」に記しています。シルクロードは途中で砂漠や高山も越えなければなりません。昔の旅はそう簡単なものではなかったはずです。それにも関わらず長い歴史の間に、多くの文化交流が行われました。中国にもたらされ、発展に役立った西洋の文化も多いはずです。
シルクロードのルートは三つに分かれています。長安(現在の西安)を出発して敦煌に入るまでは同じですが、その後、三つに分かれます。一つは敦煌からホータン、ヤンカンド、タクラマカン砂漠南側のオアシスを通過して、パミール高原に達する西域南道。二つ目はトルファン、ウルムチ、イリ川を通過し、天山山脈の北麓を通る天山北路。三つ目は楼蘭を通過し、コルラに達する天山南路(漠北路)です。西安を出発し、甘粛省を通過して、新疆ウルグイ地区を横断するシルクロードの旅。当サイトではその中の要所、蘭州、敦煌、トルファン、ウルムチについて説明しています。
※この記事は、中国人ガイドさんに教わった話です。